意外と知られていないことだが、空冷ビートルのタイヤサイズはかなり特殊だ。
そのサイズは165/80R15。
165の15インチの場合、扁平率は大抵40から65程度。
そんななか扁平率80というのはかなり珍しい。
タイヤの扁平率は、タイヤの断面幅に対する高さの割合を表すもので、タイヤの側面(サイドウォール)の厚みを示すものでもある。
その数値が低いほどタイヤは薄く、高いほど厚くなる。
一般的にタイヤの扁平率は、セダンやミニバンで50%台、スポーツカーでは40%台となる
それに対して空冷ビートルのタイヤの扁平率は80ということだから、他の標準的なタイヤと比べるとかなりサイドウォールが厚いということがわかるだろう。
そして、サイドウォールが厚いということは、直径が大きいということにもなる。
つまり、空冷ビートルのタイヤは15インチにしては直径が大きなタイヤなのだ。
扁平率の高いタイヤのメリットは、乗り心地が良いこと。
サイドウォールが厚いため、路面からの衝撃を吸収しやすいというわけだ。
また、接地面積が小さいため、地面との摩擦が低いぶん抵抗が少ないので、燃費が良くなる。
しかしこの接地面積が小さいということは、グリップ力が悪いということにもつながるため、ハンドリング性能は低くなるというデメリットにもなる。
そんな空冷ビートルのタイヤサイズだが、ここで少しだけ問題もある。
それは165/80R15といいサイズがメジャーなサイズではないため、普段から在庫を置いている店が少ないのだ。
また、タイヤの種類も少なくセールになりづらいため割高だ。
近年では、ヨコハマタイヤが販売するGT SPECIAL CLASSIC Y350 165/80R15 87Hが人気だ。このタイヤは名前の通り旧車用を意識して作られているため、トレッドパターンも旧車にマッチした古臭いパターン(笑)が採用されている。
とは言え、現代のタイヤなので性能は申し分ない。ただし、日本製ということもあって、1本2万円近くする。
また、その他にも165/80R15だと、NANKANG NA-1というのがメジャーだ。
こちらも空冷ワーゲン乗りでは愛用者が多い。
自分もNANKANGのタイヤを履いているが、普通に使用するうえでは全く問題ない。
GT SPECIAL CLASSICのおよそ半値で購入できる。
NANKANGのタイヤを少しでも安く購入したいのであれば、このネットショップを利用するといいだろう。
空冷ワーゲン用のタイヤが格安購入できるAUTOWAY
自分もこのネットショップで購入し、近所のガソリンスタンドで交換してもらった。
おかげで交換工賃や古タイヤの処理賃を含めても5万円でお釣りが来た。