カルマンギアを初めて見たときのインパクトは今も忘れない。
それはまだ小学生の頃、両親と買い物に出かけた横浜元町の商店街でだった。
流れるような美しいフォルムに、子供ながら一瞬で惹きつけられた。
そしてあの独特のリアフードの美しいロゴマークを見つけたときには、もう完全に虜になっていた。
当時はスーパーカーブームの頃であり、ポルシェ命(930ターボこそが最高!と思っていた)の少年だった。
将来は絶対にポルシェに乗る!そう周囲にも言いふらしていたが(未だに所有できていないが、空冷ポルシェが欲しい気持ちは変わらず)、カルマンギアを見た旬感に、このクルマも絶対に手に入れる!と誓ったことを覚えている。
学校で使う下敷きには雑誌から切り抜いたカルマンギアの写真がずっと入っていた。
その後、社会人となり、一段落した30歳の頃に、人生で2台目のマイカーとして、カルマンギアを手に入れた。
正直なところ、ビートルよりも随分と乗りづらいクルマだったが、そのボディーラインは美しく、いつまでも眺めていられた。
ボディーラインの美しさは、洗車をするとより一層よくわかるのだ。
カルマンギアはプアマンズポルシェなどと揶揄されることもあるが、そもそも比較するクルマ同士ではない。
家族が増えてしまい、カルマンギアは手放してしまったが、いつかもう一度必ず手に入れたい!と思っている。
カルマンギアは永遠に美しく、かっこいいのだ!